クラッシュ版「ホワイト・アルバム」なんです。

今夜のBGM・・・ The Clash / Sandinista!
一番好きな「バンド」をひとつ聞かれたとしたら、迷うことなくクラッシュと答える。
好きなアーティストならいくらでもいる。
でも「バンド」と聞かれたら、ビートルズでもストーンズでもツェッペリンでもなく、クラッシュなのだ。
わが青春のクラッシュのアルバム、どれも好きなのだが、あえて1枚挙げるならこの「サンディニスタ」。クラッシュ版「ホワイト・アルバム」ともいえる実験性が炸裂している。
アナログ3枚組、CDでは2枚組、全36曲。ディスコ、モータウン、レゲエ、テクノ、ロカビリー、カントリーワルツ、カリプソ、アイリッシュ・トラッド、4ビート何でもあり。出し惜しみなしでやりたいこと全部詰め込んじゃいました、という不器用な感じが何ともクラッシュぽい。
アルバム全体を支配するのはレゲエ/ダブ色。マイキー・ドレッドというあやしいジャマイカ人DJがサウンドのカギを握る。曲調は雑多だが、深いエコーが全体的なムードに統一感を与えている。
ダブなんか何も知らなかった学生の頃、初めて聴いてなんじゃこら、しばらく棚の中に眠り続けた。しかし年月と共に取り出す機会が増えていき、今こうして改めて聴くと、ホントいい曲が揃ってるわ。「7人の偉人」「ライトニング・ストライクス」「誰かが殺された」「ロンドン塔」「ポリス・オン・マイ・バック」「ザ・コール・アップ」「ヴァージョン・シティ列車(この曲最高です)」・・・
特に「ライトニング・ストライクス」から「ロンドン塔」に曲間なしで突入していく瞬間、鳥肌立ちます。
この記事へのコメント