シンディ・ローパーとマドンナと椎名林檎

今夜のBGM・・・ Cyndi Lauper / A Night To Remember
椎名林檎の「無罪モラトリアム
特に「丸ノ内サディスティック」という曲にヤられてしまったんだけど、何が衝撃だったかというと、意味が全く無いのについ深読みしてしまうような作詞における言葉の選び方はもちろんのこと、何より彼女のバックグラウンドに見える音楽的下地の豊富さというか、この若さでメチャメチャ音楽聴いてきてるじゃん!という非常にオタク的な驚嘆があったのです。
ただ音楽をたくさん聴いてきたというだけでなく、そのチョイスの仕方にセンスを感じたわけです。
「♪そしたらベンジー、あたしをグレッチで殴って」
「♪ジャニス・イアンを自らと思い込んでいた」
「♪アイルランドの少女が歌う」
「♪現代のシド・ヴィシャス」
といったキーワードにもびんびん反応してしまいました。周りにも結構そういう音楽マニアが多かったっすね。
でもわたしにとって林檎にハマる決定打となったのは、彼女がライブでシンディ・ローパーの「アンコンディショナル・ラブ」と、マドンナの「クレイジー・フォー・ユー」をカヴァーしていたから!これはツボにはまった!これが「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」や「ライク・ア・ヴァージン」だったら興ざめものであるが、選曲がキラリと光った。そうきたかあーである。これがもう最高に彼女のイメージにぴったりだったのだ。
マドンナの「クレイジー~」は大ヒットしたので知ってる人も多いと思うが、シンディの「アンコンディショナル~」はたいしてヒットもしなかったし(そもそもシングルカットされたっけ?)、人気も下降気味になってきたサード・アルバムの収録曲なので、シンディのファンでもない限り知られていないだろう。(わたしはシンディ派だったのでもちろん持っていた。)
しかし声を大にしていいたいが、このシンディのサード・アルバムは大名盤である。
捨て曲は1曲も無いどころか、先の「アンコンディショナル~」をはじめ「マイ・ファースト・ナイト・ウィズアウト・ユー」、「ア・ナイト・トゥ・リメンバー」といった、1stの「タイム・アフター・タイム」にも劣らない泣ける名バラードが入っているし、2作目「トゥルー・カラーズ」でアイドルから大人路線への脱却をはかったがもうひとつ抜け切れなかったのを受け、ここでは完全に「大人のロック・アルバム」を作り上げることに成功している。高校の頃このアルバム聴いて大人気分を味わってたもんだなあ。その頃の思い出のせいもあり、わたしにとって特に思い入れの深い1枚なのである。
気をつけて欲しいのは、このアルバムを聴くときは必ず輸入盤で聴くこと。日本盤には、本編が終わったあとボーナス・トラックとして、ビールのCMに使われてたノー天気な「ホール・イン・マイ・ハート」が出てくるので、感動の余韻が台無しである。まったく、ヒット曲が無いからといって何でも入れりゃいいってもんじゃない。全体の構成を考えろっちゅーの。
ちなみに最近の林檎ちゃんの音楽はオーヴァープロデュース気味でイマイチのめり込めない。やはり「丸ノ内」と「すべりだい」が今でも一番好き。ルックス的にはどんどん好みになってきてるんだけど(笑)。
この記事へのコメント
椎名林檎・・福岡出身でしたよね、確か?(違ったらすみません)出身には関係ありませんが、まともに曲を聴いた事がないんですよ(涙)。
カナさんとは逆で、あのルックスが好きになれないというか・・最初の印象が強烈すぎました。気が強そうな女性が苦手でして(苦笑)。
記事に関係ないコメントですみません。
福岡出身のはずです(笑)。
あと、兄貴は椎名純平のはずです。
椎名桔平は関係ないはずです。(←馬鹿)
>気が強そうな女性が苦手でして
確かそうですよね。Junkさんのストライクゾーンは、把握しているつもりのわたしです(笑)。
わたしはストライクゾーンが広すぎるので・・・。音楽の趣味も、女性の趣味も。
野球の審判にはなれない・・・(どんなクソボールも「ストラ~イイク!!」「え~??」みたいな(笑)