プライマル・スクリームは唯一の現役パンク・バンドだ!

今夜のBGM・・・ Primal Scream / XTRMNTR
サマソニ・ショック!
8月13日大阪のチケットを買ってたのに、仕事が入ってしまった!最悪!
そういえばプライマル・スクリームのフジ・ロック参戦が決まった。ま、どっちみち行けないけどね。いまの気分はまさに、プライマルのこのアルバム「エクスターミネーター」な感じ。
このアルバムから連想するイメージ・・・轟音、爆音、絨毯爆撃、破壊衝動、凶暴、超獣、殺人医師、ブレーキの壊れたダンプカー、空飛ぶ閻魔・・・なんか途中からプロレスみたいになってしまったが、とにかくここまで攻撃的で、聴く者の頭の上から直接爆弾で殴りつけるようなアルバムがいまだかつてあっただろうか。いや、ない。禍々しいとはこういう音楽のことを言うのだろう。
1曲目のタイトルからして、「キル・オール・ヒッピーズ」(やばい)、2曲目「アクセラレーター」、あのーギターの音がでかすぎて他に何も聴こえないんですけど・・・
4曲目は先行シングルになった「スワスティカ・アイズ」、この曲が初めてラジオから流れてきたときは感動しましたね。「ボビー・ギレスピー、やってくれたね。今までも追いかけてきたけど、これからもずっと君についていくことを決めたよ。」と心の中でつぶやきました。後で歌詞を読んであまりの過激さにちょっと引きましたけど。(梅毒患者とはさすがにヤバかろう)
5曲め「ピルズ」、わたしが集計したところ、この曲でボビーは「F××K」と計30回叫んでます(笑)。
しかしこのアルバムで一番カッコイイ曲は、6曲目のインスト・ナンバー、「ブラッド・マネー」。このイントロ、マイルス・デイヴィスの「ファラオズ・ダンス」にそっくりではありませんか。ブワーッと迫ってくる不穏なホーン(シャレではない)も、マイルスの「ネフェルティティ」を想像させる。うーんこれぞ、パンク・ジャズ。
ここまでで最高に気分は高揚しますが、この後7曲目に、やさしく気分をクール・ダウンさせてくれる「キープ・ユア・ドリームス」がはいってるのがニクイ。あー犯罪起こさなくてよかった。こういうところにボビーの音楽的な懐の深さを感じます。彼はいわゆる器楽的なテクニックとは無縁なところにいるアーティストですが、誰よりも音楽のツボというのをよく心得ている。彼が優れたソングライターであると同時に、なにより優れたリスナーであるからでしょう。
このアルバムをカーステレオで聴きながら、夜の街を走り抜ける。ちょっと危険な感じです。そういう効果をもたらすアルバムでは、ストゥージスの「ロウ・パワー
それにしても、これをパンクと言わずして何をパンクといいましょう。メロコアだ?スカコアだ?エモだ?んなもん、パンクじゃねえ!This is Real Punk Rock。今日はなんかかっこいいぞ、俺!
この記事へのコメント
「スワスティカ・アイズ」最高ですね。僕も大好きです。ライヴまだ観たことないので一度観てみたいですが、苗場まで行くのは僕も無理です(残念)。
以前から、ボビーには妙にシンパシーを感じます。でも近くにいたら、きっと迷惑な困った奴なんだろうな。
寝る前にお邪魔したら、見慣れたジャケがあったビックリしました(笑)。
プライマル・スクリーム、正直それほど好きじゃないのですが、このアルバムだけは別で大好きなんですよ!
1曲目の「キル・オール・ヒッピーズ」は、自分が作ったベスト選曲CDが10枚ほどあるけど、その内の7枚で1曲目に収録しているほどハマっています(苦笑)。
確かに、いけない気持ちにさせるアルバムですね!
わたしも、サマソニいけなくなって、挙句プライマルのフジロックが決まって、ちょっと腐ってます。死ぬまでに、一度観たいぞ、プライマル。(あっ、五・七・五だ)
>Junkさんへ
10枚中7枚とは凄い入れ込みようですね。わたしはプライマルのアルバムにはどれもかなり思い入れがありますが、衝撃度ではこのアルバムが一番でした。
>つっぷへ
ぎゃー、おいらの「ロウ・パワー」にもあった、Executive Producer for reissue:Bruce Dickinson
それって、97年に出たリマスター盤だよね!?このリマスターが出たときに買い直して、古いのは売っちゃったんだけど。気がつかなかった。恐るべしブルース・ディッキンソン。
ちなみにおいらの「XTRMNTR」には、ESCA8106のナンバーが。これは初回日本盤のカタログ番号。ナンバーなしとは、これいかに?(アジア製の逆輸入盤?)