夏だ、海だ!サザンだ、チューブだ!いや、ビーチ・ボーイズだ!

今夜のBGM・・・ The Beach Boys / All Summer Long
部屋のベランダの窓から見える「名古屋みなと祭り」の花火が、今年もきれいでした。本日「海の日」に、ビーチ・ボーイズが満を持して登場です。しかし今時、夏だ海だと言ってビーチ・ボーイズを聴いている人間がいるのだろうか?
ビーチボーイズのファンといえば、いまや「ペット・サウンズ」に代表される内向的なポップ・オタクばかりで、夏になったら海へ山へと飛び出していくようなアウトドアな人々は、絶対ビーチ・ボーイズなんか聴いてないと思うんですが・・・
あっ、わたしはガンガン聴いてますけどね。
「ペット・サウンズ」や最近出た再録盤「スマイル」もいいんですが、ここ最近、初期ビーチ・ボーイズのピュアな魅力にハマリまくっています。
特にいいのがこのアルバム「オール・サマー・ロング」です。
日本の洋楽ファンの間では昔からプログレやハード・ロックが偉いものとされ、初期のビーチ・ボーイズのようなティーンエイジ・ポップスが軽んじられる傾向にあったので、今でも割と拒絶反応を示す人が多いのでは?と思うのですが、そんな方にもぜひ聴いて欲しいのがこのアルバムです。なんか山下達郎になった気分だなあ。
何しろ全編にあふれんばかりの、美しくも複雑怪奇なコーラスの大洪水が凄まじい。どんなにテクニカルなギター・ソロや、リズムのアンサンブルよりも、こっちのコーラスの方がプログレッシヴでしょ。
メロディも、まさにブライアン・ウィルソン全盛期にあたるこの時期の美しいラインには他に比肩するものはありません。
1曲目「アイ・ゲット・アラウンド」は、「♪ギルラン、ランラン、アイギルラン~」というコーラスをバックに、流れるようなブライアンのファルセット・ヴォールが美しい。と思ったら、マイク・ラヴの歌うリード・パートとブライアンのコーラス・パートがくるくる入れ替わり、途中ギターソロも入りの、目くるめくような展開。しかもあっというまの2分10秒で終わってしまう。なんと凄い曲!何度もリピートして聴きました。この複雑さはまさにプログレッシブ!クラクラします。
2曲目「オール・サマー・ロング」は、まさにカリフォルニアの青春ってな感じのノスタルジーにあふれた曲。映画「アメリカン・グラフティ」のラストで流れるのもこの曲です。実は、この曲は映画の年代設定よりも後の時代のヒット曲なんですが、ジョージ・ルーカス監督は時間をねじ曲げてでもこの曲をラストに使いたかったという話です。微笑ましいでございます。ああ、ルーカス、好きだぜ!
他にも「ハッシャバイ」、「ウェンディ」、「ガールズ・オン・ザ・ビーチ」といった、涙腺ゆるゆるもののブライアンのヴォーカルと絶品のコーラスが味わえる曲もたくさん入ってます。
それにしても、このいかにも青春!といった感じで女の子と戯れているメンバーの写真のジャケット、ブライアンのぷよぷよなお腹が哀愁を誘う。もともとこんなアウトドアな性格ではないブライアン、やっぱり無理してたんだろうなあ(泣)。
この記事へのコメント
サザン、チューブが苦手な自分・・夏はやはりビーチ・ボーイズです。明日の移動時の音楽、決定です!(笑)
やはり夏の海辺で聴きたいですね♪
部屋から花火が見えるとは、とても羨ましいです。
こんばんは!サザンは曲によってはOK、チューブはさすがにちょっと・・・というわたしです。
夏にチューブの前田の歌を聴くとよけいに暑くるしく感じてしまうのはわたしだけ?
ビーチボーイズ&パワーポップファンのマーセラと申します。
カナさんのこの記事投稿のしかたCoolですね。ジャケット写真+イカシたキャッチコピー、惹かれます。私もブログやっているのですが(ヤプログ)、写真の大きさ指定が出来なく見苦しいです(汗)。
今度トラックバック、しても宜しいでしょうか?
こちらは【コメント(認証)】とか、システムが複雑な感じ?
一応アドレスはここです。↓
http://yaplog.jp/tomorama_ca/
約1週間後はフジロックです! レポ載せる予定ですので(カナさんはKnackもお好きなのでしたっけ?)、またその節はよろしくお願いします!
TBありがとうございます。こちらのTBはうまくできてないようですね。もう一回チャレンジしてみます。
ナックも好きですよ!ハイヴスの記事でちょっとですが触れてます。フジロック羨ましいです。わたしはラーズが目当てでサマソニのチケットを買ってたんですが、仕事で行けなくなってしまいました。(撃沈)
「サザン」は「稲村ジェーン」のサントラまではよく聞きました(こればっか)。映画は「金返せbyBF5(笑)」でしたが。
「ビーチ・ボーイズ」は、積極的に好きですよ、もちろん。