バターフィールド・ブルース・バンドの、もの凄い勢いで炸裂するホワイト・ブルース!!

今夜のBGM・・・ THE PAUL BUTTERFIELD BLUES BAND / THE PAUL BUTTERFIELD BLUES BAND
車に、この「ポール・バターフィールド・ブルース・バンド」のCDを積み込み、サングラスをかける。
エンジンを始動させ、ゆっくりと車を滑り出させる。1曲目、「BORN IN CHICAGO」が流れ始める。映画「ブルース・ブラザーズ2000」のオープニングでかかった、あの曲だ。
一瞬、ここはシカゴなのか?という錯覚に襲われる。
・・・いや、思いっきり名古屋なんですけど。しかも、シカゴ、行ったこともないんですけど・・・
そーんな妄想が浮かんでもしょうがないほど、大好きなアルバム。どんなに、黒人ブルースが好きで、クラプトン?ジミー・ペイジ?ケッ、と言っている様な怖いおじさんでも、このアルバムをスッと差し出せば、黙る。
明らかに、英国産ブルース・ロックとは、ブルースの血肉度合いが違う。島国イギリスで、数少ない輸入盤レコードやラジオでの限られた情報から、遠くアメリカのブルースマン達に思いを馳せていた若き日のクラプトンやストーンズ達。しかし同世代のポール・バターフィールドやマイク・ブルームフィールドは、10代の頃からモノホンの黒人ブルースマンと毎夜のようにガンガンとセッションを繰り広げていたのだ。
もちろん、だからこそ英国のブルース・ロックが独自の多様性をもって発展していったというのが当然あるんだけども・・・。
それにしても、このアルバムの勢いは凄すぎる。ピーター・バラカン氏いわく、「僕の人生を決定的に変えたアルバム」ということなのだそうだが、それまでイギリスのビート・グループを聴いてきた耳にいきなりこの音が飛び込んできたら、そりゃあびっくりするわなあ。
リーダーでヴォーカル&ハープのポール・バターフィールド。彼のリトル・ウォルターばりのアンプリファイドされたブルース・ハープに、マイク・ブルームフィールドが狂ったように弾きまくるリード(時にスライド)・ギターが絡む。名手エルヴィン・ビショップは手堅くリズム・ギターを刻む。リズム隊の2人は黒人コンビ。特にサム・レイのドラムはド迫力で目の前の木々をなぎ倒す勢いで突き進む。
なんせこの勢いはパンク的でもある。ブルース・ベースだからパブ・ロック的か?それにしちゃ上手すぎるけど。Dr.フィールグッドは、彼らのペラペラ・スカスカ・ヴァージョンといえるかも。(フィールグッド、その安酒場的感覚がたまらない魅力ではあります。)
バターフィールド・ブルース・バンド、2枚目の「イースト・ウェスト」では、さらにサイケな感覚も入って、すんごいことになってしまってますが、ピュアなブルース色は後退。必聴盤ではありますが、ロックンロール、パンク、パブ・ロックのファンはまずはファーストを聴くべし!
この記事へのコメント
ロックから聴き始めて,ホワイトブルースも
聴くようになったのですが,そっから先って
足止め状況でした。
マニアな友人がブルーズのテープを15本程度,
送ってくれて,ちょっとだけ本場ブルーズを
聴くようになりました。
カナさんはどういった経緯で,黒人ブルーズを
聴くようになったのですか?
こんばんは~。
わたしが黒人ブルーズ聴くようになったキッカケは月並みですがストーンズとクラプトンですね。
P・ヴァインから出てる「ストーンズ・クラシックス」や「クラプトン・クラシックス」というアルバムに、彼らがカヴァーしてるブルーズのオリジナル音源がズラリと並んでまして、それを買ったのが最初でしょうか。
当然、3大キングはもとよりマディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、ジミー・リードにオーティス・ラッシュまで入って、お得なコンピレーションでした。それから徐々にオリジナル盤を買うようになりました。
あと、やっぱりギター好きなので、小出斉さんの「ブルース・ギター~バトル・オブ・ザ・マスターズ」(レコード・コレクターズ増刊)という本が非常に役立ってます。
おばんどす~
欲しいCDがいっぱいあって、悶々としているのもまた楽しいもんですよね。
わたしは、欲しいCDはノートに付けといて、買ったら消し込む、ということをやっていて、できるだけ衝動買いしないよう、気をつけてます。特に子供が生まれて、我が家で小遣い制が導入されてからはなおさらです(泣)。
でもやっぱり衝動買い、しちゃいますねえ。月末ピンチの時は昼飯代削ってます(泣泣)。
こんばんは。
所長さん、とさん付けにすると、二重敬語になってしまうことに気付いたので、今日から所長と呼ばせていただきます。
このいかにも悪そうな立ち姿(笑)、最高です。
メンバーの立ち姿ジャケにはハズレがない、という説もありますが、最近のバンドって、そういうジャケないですよね。
所長のおっしゃるように、エルヴィス・プレスリーもパンク的という考え方でいけば、これも十分パンク的と言っていいと思います。
>大学生二人組みが,「サニー・ボーイ・ウイリアムソンⅠ世」「ビッグ・ビル・ブルンジー」の曲に,日本語をつけて演ってました。
いまだにそんな大学生がいるんですね!さすが関西。
こっちじゃどこ探してもそんなのいませんよー。ゆずとかそんなんばっか。
リンクありがとうございます。TB飛ばしましたが何か今日は調子悪く飛ばないのです。しばしお待ちを。
ども。
>初い初いしいが すでに完成されてる
う~ん名言ですね。まさに。
「ロスト・エレクトラ・セッションズ」は持ってないなあ。
毎日遅くまでお疲れ様です。
こちらは1つ大きな山を越えました。
あと1つ無事に終われば、3月9日頃から再開する予定です。すでに色々考えているので、またよろしくお願いしますね!