メタル・カミングアウトその2!~甘えた心にカツを入れる、メタリカのド迫力アルバム

今夜のBGM・・・ METALLICA / ST.ANGER
ここ数日続いた「切ない・モード」もようやく落ち着いてきたので、そういった自分の甘ったれた心にカツを入れるため、久々に取り出したのがこのアルバム。
メタリカ「セイント・アンガー」 試聴はコチラ!
・・・・はい、どうも申し訳ございませんでした。甘えていたわたしが悪かったです。
と、ワビの1つも入れたくなるぐらい、怒りまくっているこの最新アルバムのメタリカ。コレは凄い傑作です。
もうねー、気合入りすぎで笑えるぐらい凄いです。アルバム通してスロー・ナンバー・ゼロ、そしてギターソロ・ゼロですから。ギター・ソロ・ゼロって、もうメタルちゃうやん。このザラリとした音質、この延々と続く2バスボコボコ攻撃、もうわかったから堪忍して下さい!
圧巻なのはタイトル曲②「ST.ANGER」。このイントロ、わかっていてもケツがムズムズする。そして、おおおおきたきた~っ、この力まかせにぶったたくドラム、超高速ツーバス・・・。ツェッペリンの音楽がジョン・ボーナムというドラマーの存在なしでは成り立たないように、メタリカのサウンドの肝はこのラーズ・ウルリッヒのドラミングそのものであります。
以前、「メタル・カミングアウト!」という記事で、中学時代はメタル・キッズであったことを告白したわたしですが、ちょうどその頃出てきた、いわゆる「スラッシュ・メタル系」にはハマらなかったんですよね。聴いてたのはメタリカと、せいぜいアンスラックスぐらいか?メガデスは未だに一度も聴いたことないし。
メタリカでぶっ飛んだのは、それよりずっと後、アルバム「メタリカ」
これこれ。
↓
マジンガー軍団の行進を彷彿とさせるような重々しい②「SAD BUT TRUE」のリフにぶったまげました。
メタルには縁のないロッキング・オンのような雑誌でも、折からのグランジ/オルタナ・ムーヴメントの時流にのって大絶賛されてました。こんなアルバムが全米No.1ですからね。凄い時代だったなあ。メタリカがメタルの枠を飛び越えてモンスター・バンドになった傑作です。
しかしその後のメタリカにはもう1つ弾けるものを感じることできずに、個人的には疎遠になっていました。しかし、たまたまサンプル盤で耳にした「セイント・アンガー」の衝撃は、ある意味「メタリカ」を超えてました。
「メタリカなんか最近聴いてねーよ」、という方にこそ、レンタル屋で借りてでも聴いて欲しいですね。ガツーンと一撃、ジャンボ鶴田級の脳天逆落としを食らって、目が覚めました。
この記事へのコメント
カナさん、音楽をプロレスで表現、、良いですね!!
同盟組みたいですね。
音楽ブログ界に新風を吹き込む「音楽はプロレスだ!」
これが、これからのネット界の潮流。
次はニーパッドが似合う音楽頼みますよ、、
メタリカといえばやはり
「アンド・ジャスティス・フォー・オール」
ちゃいますか。
「ONE」は良いですよ、ミーハーと言われても。
「音楽はプロレスだ!」
結構、やろうとすると難しいもんですよね。
「ウェスタン・ラリアートような衝撃!」
「コブラ・ツイストのようにじわじわと効いてくる」
「ローリング・ソバットがきれいに決まった時のような爽快感!」
・・・・だめだ、しっくりこない。
「プロレスの音楽だ!」という記事ならすぐ書けそうですが・・・。
こんばんは。
これ、評価は低いですけど、個人的には大プッシュです。メタリカというのは、元々メタル特有の甘さというのがあまり無いバンドですが、このアルバムではストイックなまでに甘さを徹底的に廃していて(ギターソロさえ無い!)、凄くビターなことこの上ないです。心の休まるヒマがありません(笑)。
こんばんは!おひさです。
「ジャスティス」懐かしいですね。「ブラックエンド」のスピードに恐れおののいたものです。「ONE」も好きでした。恐ろしげなPV(「ジョニーは戦場へ行った」の映像でしたっけ?)も印象に残ってます。完成度高いですよね。
でもこの「セイント・アンガー」には、完成度とは違った意味での、「音」の破壊力にやられてしまいました。男前や~。