好きなギター・ソロ選手権!(←パクリ)

今夜のBGM・・・ CARPENTERS / A SONG FOR YOU
前回のシカゴの記事で、「長い夜」の中のテリー・キャスのギター・ソロを、「今まで聴いた全てのギター・ソロの中でも確実に5本の指に入るほど好きな演奏」なんて書いたもんですから、早速マスターP氏より「残りの4つは?」というツッコミが入りました。そういえば以前も似たようなことがあったような・・・
まあ、その時はお茶を濁してごまかしたんですが、今回の質問には意外にもスンナリ答えられるんですよ。
実は、あんまりギター・ソロというのを意識して音楽を聴くことは無いのですが、その分だけ印象に残ったり感動したソロというのは、しっかり心に刻まれていて、結構、覚えてるもんなんです。
傾向でいうと、アドリブ中心の長~いソロよりも、曲の良さを生かしてしっかり構成されており、短い中にも個性がキラリと光るようなソロが印象に残ってます。したがって、ライヴでの演奏というのはまた聴き方が違ってくるので、ここでは対象外としました。また、アドリブ・パートの長いブルース・ロックやハード・ロックのソロよりも、ポップ・ソングのソロが中心になってます。
(例えばクリームの「クロスロード」のクラプトンのソロなんて好きですが、ここでは外しました。)
というわけで、「今まで聴いた全てのギター・ソロの中でも確実に5本の指に入るほど好きな演奏選手権!」(長い)、略して「好きなギター・ソロ選手権!」を、勝手に一人で開催したいと思います。ぶふぉお~。(←またパクリ)

いきなり1位がカーペンターズでずっこけた人もいるかと思いますが、マジです。無名のギタリスト、トニー・ペルーソによる、ファズ・ギターの荒々しいトーンを生かしたダイナミックでメロディアスなソロは、当時保守的なファンから「カーペンターズがハードロックに走ってしまった」と抗議の手紙が殺到したそうです。(今聴くと「どこが?」と思いますが・・・。)
歌心あふれるこの素晴らしいソロ、間奏で一度盛り上げ、そして山場はラストにやってきます。楽譜の読めないペルーソは、スタジオにやってきて、リチャードからピアノで途中まで曲を聞かせてもらい、あとはコード進行を教えてもらっただけで、ほとんどワンテイクでこのソロを録り終えたそうです。
音が割れて聴こえるのは、ピックを折って弾き、わざと荒れた感じのオーヴァートーンを出したからだといいます。
わたしが初めてこの曲を聴いた時は、そんな予備知識は無かったのですが、やはりこのソロに感動してしまい、続けて10回ぐらい聴いたのを覚えてます。カーペンターズを本格的に聴き出したのもそれからですね。

2曲続けて女性ヴォーカルものですが、マジです。このソロも世紀の名演と呼ばれてます。演奏はエイモス・ギャレット。複弦ベンドしたり、ちょっとだけスライドしたりと、繊細なタッチで天国に昇るようなドリーミーなこのソロを聴いた時、最初はあんぐり、2度目以降はウットリ。
それまでギターというのは男の荒々しい楽器なのだ!と思ってましたが、こんなイナタい顔したオッサンがこんなにもデリケートでロマンティックなギターを弾くのか・・・と価値観を変えてくれた名演です。

これですね、前回の記事でとりあげた曲です。やっとロックっぽいのが出てきました。しかし前回紹介しているので説明は割愛します。一言だけいうと、わたしの好きなロック・ギターの要素が全て詰まった演奏です。

名ソロの宝庫、スティーリー・ダン。この曲でソロを弾いてるのは、フュージョン系の名セッション・マン、ラリー・カールトン。ジャケットの印象どおり、不穏な空気を孕んだ、おどろおどろしい雰囲気で始まるこの曲が、暗雲を切り裂くように突き抜ける彼のギターのトーンのおかげで、ラストには爽やかささえ漂うようなイメージに一変してしまうのは圧巻です。

別にどうってことないように聴こえるカーズのギター・ソロ。でもわたしは、カーズのギタリスト、エリオット・イーストンのソロ・アルバムも持っているほど、彼のギターが好きです。(ソロ・アルバムの内容は今ひとつでしたが・・・。)
彼のギター・ソロはヒネた楽曲の中で短くも引き締まったポップ・センスが素晴らしく、「燃える欲望」「ユー・マイト・シンク」「ベスト・フレンズ・ガール」などどれも良いんですが、中でもこの曲のソロは予想外のフレーズが曲の世界をイッキに拡げていて最高です。(ちなみに「タッチ・アンド・ゴー」も素晴らしく、どちらにしようか迷いました。)もっと評価されていいギタリストだと思います。
以上、ベスト5です。全部アメリカになってしまった・・・。
一応、順位が付いてますがあまり意味はありません。雰囲気です。
こうやって見ると、いいギター・ソロっていうのは、テクニックとかはあまり関係なく、やっぱり曲の良さをどう解釈して、いかに発展させ、それを限られた時間枠の中でいかにまとめられるか、ということなんだなあ、と改めて思いました。(ライヴはまた別)
恐らく後になって、「あっ!あれ忘れてた!」というのが出てくると思いますので、思い出したら順次更新していこうと思います。
この記事へのコメント
2位:ゲイリー・ムーア「ALWAYS GONNA LOVE YOU」
3位:ローリング・ストーンズ「タイム・ウエイツ・フォー・ノー・ワン」
4位:BOOWY「わがままジュリエット」
5位:浜田省吾「J・BOY」
思いつくままに挙げてみました。
全部泣き系のロックギターですね。
今は思い出せませんが、他にも好きなのがいっぱいありました。
マイケル・シェンカーとか・・・
次はリフ選手権もお願いします
「タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン」のソロ、パッと思い出せなかったので聴き直してみました。ああ~そうそう、思い出しました。ストーンズ史上最も美しいソロ。ミック・テイラー最高ですね。泣けます。
ゲイリー・ムーアは、「ザ・ローナー」というインスト曲が、コテコテなんですがメチャ泣きのギターで好きでした。シン・リジィのアルバム「ブラック・ローズ」でのムーアのソロはどれも好きです。
リフ選手権、P氏の許可が下りればやってみます。(といってもこの記事も無許可ですが・・・。)
でもスイマセン、カナさんの挙げたもの一つも知りませんでした(汗)
まだまだ勉強不足だなぁ...。
リフ選手権も斬新かも(笑)。自分もこういったランキング、してみたいと思っちゃいました。
Tonight She Comes、最高だがね!
私はカーズの曲なら「燃える欲望」がダントツ1位ですね。これ聴いて胸の疼く感じが中学時代(爆)と全く変わらず。
私もパクってみようかなー、「ギターソロ選手権」(リフ選手権もオモシロそう!)、その時はトラックバックしますね・・・ってココとヤプログ相性悪かったんだっけ?
ども!
う~ん、ここではわざと定番的なモノを外して、見事にバラバラなセレクションになってるので、逆に全部知ってる人がいたら凄いかもです。
ヨーさんの好きなギター・ソロ&ギター・リフ、興味あります。ぜひ記事にして下さい!
おひさです!
わたしも曲で言えば「燃える欲望」が一番です。カーズに限らず全てのポップ・ソングの中でもベスト20に入ります。(またそういうことを言うと、「あとの19曲は?」と突っ込まれてしまいそうですが。)
>これ聴いて胸の疼く感じが中学時代(爆)と全く変わらず。
全く同感!今でも聴くたびに狂おしくなります。
>・・・ってココとヤプログ相性悪かったんだっけ?
あ、確かそうでしたね・・・。解消されてるかも知れないので一度やってみますね。
エロマスター帯ワン名乗るだけで、こっちのシノギからなんぼふんだくれば良いんだ!って毎夜枕を濡らしているV.J.です。
好きなギターソロかぁ~
それにしても、渋いつーか、常人が思いつかなそうなとこ攻めて来ますね~
ぱっと思いつくのは、UFOのROCK BOTTOMとSTONESのゲット・ヤー・ヤーのSYMPATHYと、SlidersのHARRYが弾く、のら犬のペンタトニック?丸出しのソロ位しか思いつきませんねぇ~
わざわざすみません。
ダンで言うと、他はやっぱ「リキ」のジェフ・バクスターのソロは凄いですね~。「マイ・オールド・スクール」も捨てがたい。変態的。もっとやって、って感じです。
実はまだマスター妖陀から何の反応もなく、静かな怒りをヒシヒシと感じ日々恐れおののいているわたしです、マスター・帯。
UFO!マイケル・シェンカーですね。リフもカッチョイ~!
スライダースはソロを意識して聴いてませんでしたが、「Blow The Night!」「So Heavy」とか好きでした。
>スティーリー・ダン「キッド・シャールメイン(KID CHARLEMAGNE)」
私、このアルバムの良さいまひとつわからなかったんだけれど、カナさんと出合って聞き直したらいいアルバムだなあ、と思い始めました。(なぜか顔が赤い・・・)
ようこそ、マスター。
マスターの許可が出てホッと胸をなで下ろしております。
>カナさんと出合って
なんかこっちまで照れくさくなる表現ですね。ポッ。
(↑なんなんだコイツら!)
カーズの「Tonight She Comes」、彼らの曲の中ではそれほど評価してなかったのですが、ギターソロは確かにいいですね。
自分もギターソロが好きな曲なんてきっと日替わりですけど、思い出したのはロッド・スチュアートの「おまえにヒートアップ」。(ダサイ邦題・・)
このギターソロはジェフ・ベックですよね。
ベック自体例によって聴いてないんですけど、このソロはいいですね。
毎度お世話になります。
「Tonight She Comes」、わりと地味めの曲ですけどね。ソロは1、2を争うぐらいよい出来だと思います。
「おまえにヒート・アップ」(笑)。ジュリーじゃないんですから(笑)。「おまえにチェック・イン」。ちょっといやらしい表現ですね、今思うと。
コメントありがとうございます。はじめまして、ですよね?
すごい!そんなことってあるんですね。バラバラなジャンルから選んでるのに。興味あります。
「TEN FEET TALL」初期XTCの中では好きな曲です!ギターはあんまり意識してなかったので聴き直してみます。「論寒牛男」!!!最高ですよね。鈴木茂のギターだけでなく、細野晴臣のベース、林立夫のドラム、鈴木博のピアノ・・・どれをとっても凄すぎる超絶の演奏ですよね!何か興奮してきました!
よろしければまたお立ち寄り下さい!