ジャーマン・トランス・ロックの雄、阿修羅テンペルでメディテイショ~ン!

今夜のBGM・・・ ASH RA TEMPEL / ASH RA TEMPEL
ああ~何を聴いているんだ一体オレは。
めったに引っ張り出してこない、ジャーマン・トランス・ロックの雄、阿修羅・・・じゃなくてアシュ・ラ・テンペルのファースト・アルバム。試聴は・・・どうせないので最初っから探してません(笑)。
便宜上、この記事は「プログレ」のカテゴリーに分類しましたが、本当は「暗黒ロック」っていう別の括りを一個作って、アモン・デュールとかと一緒に放り込んでおきたい所ですが。
アシュ・ラ・テンペルは、若干17歳のブルース・ギタリスト(といってもちょっとかじっただけだったらしい)マニュエル・ゲッチングと、タンジェリン・ドリームを脱退したドラマーのクラウス・シュルツェを中心に70年に結成。これは71年に出たファースト。
内容はというと、全2曲入りで(笑)アナログ盤ではA面1曲、B面1曲。①は、メンバー全員ドラッグをキメてラリラリになった中で全速力で突っ走る暴走ジャム・セッション、②では気持ち悪くなったのか(笑)、力を抜いたゆる~い垂れ流しの演奏がメディテイション効果を生み出して聴くものを幽玄の世界へと誘います。
「人は完全にラリッた状態で演奏するとどうなるのか?」という実験の実況録音のようなものなので、曲が云々、テクがどうこう、というような代物ではありません。
同じサイケデリック音楽でも、アメリカの、例えばグレイトフル・デッドなんかだと、カントリーやブルーズという下地がしっかりしているので、どんなにトリップしていてもその範疇から極端にはみ出ていくということはありませんが、ドイツには元々そういった下地が無いので、純粋なトリップ・ミュージックというか、聴く人はより本物のドラッグ体験に近いものが味わえるのではないかという気がします。
まあ、わたしはドラッグきめたことは無いので本当の所はどうか解りませんけどね。
より重要なのは②の方で、この後マニュエル・ゲッチングのソロ・プロジェクトのような体制になっていくアシュ・ラが追求していく「トランス感覚」がすでにここで発揮されてます。
その「トランス感覚」がピークに達したのが84年発表のゲッチングのソロ・アルバム「E2-E4」で、シンセとドラム・マシンで作られたループが淡々と続き、後半(31分30秒ぐらい)からその間を縫ってゲッチングのギターがスウッと青白い炎のように立ち昇っていくという、非常にクールでカッコイイ作品です。(ちなみに1曲入り約60分で、CDだと頭出しできないのがツライですが。)
こちらの方は比較的よく取り出して聴いているお気に入りで、プライマル・スクリームとかが好きな最近の若いロックファンの人にもオススメできます。ロックではなくてアンビエント・ミュージックですけどね。テクノ/ハウスの文脈でも80’sの聖典的な存在になってるようです。
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この記事へのコメント
エヴァ姉、4つもTBありがとうございます。
いやー熱意に負けそうです(笑)。
確かに細身でメガネで長髪で・・・ルックス的にもカッコいいですよね、彼。
敬意を表して、トップ画像をゲッチングに変えてみましたが、いかがでしょう?
有難うございます。
やだ~~毎日来なくちゃ!(爆)
でも、カナさんに似てません?そういえば・・・めがね、長身細身・・・
わたしは長身ですが細身ではないっす。結構、筋肉質でゴツいです。メガネも、普段はかけてないです。あの写真は目を隠すためのグラサンですよ~。