「マイルスを聴く?」⑦・・・ 久々の再開はこの超大作から!

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今夜のBGM・・・ MILES DAVIS / BITCHES BREW

先日、マスターぷっきーから、
「マイルス祭りはどうなったんですか?」
という厳しいツッコミがありました。


・・・すみません、すっかり忘れてました。


前回から既に半年経ってしまいました(汗)。しかもアコースティック時代のマイルスは前回で強引に締め括ってます。つーこたー、今回からエレクトリック・マイルス編に突入!ということになるんですが、でもなあ・・・。「イン・ア・サイレント・ウェイ」「ビッチェズ・ブリュー」の記事書いたって、誰もこないよ。はっきり言って。





・・・・・・まあいいか。今回はアクセスカウンタ無視、ということで。「イン・ア・サイレント・ウェイ」も好きですが、地味すぎて書くことないので、まだ派手さのある「ビッチェズ・ブリュー」について何か書いてみましょう。とりあえず試聴はコチラ!



といっても、はっきりいってこのアルバムに関しては、この人が書き尽くしちゃってるからねー。
コレ読んどけばそれでいいんじゃないの?


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以上!終わり。




・・・と、記述を放棄したいところですが、そうもいかないので、個人的なこのアルバムに対する思いでも書いてみましょうか。


このアルバムの存在を知ったのは、学生の時に読んだ村上龍の小説に出てきたからなんだよね。確か「限りなく透明に近いブルー」「69」かどっちかだったと思うけど、今手元にないから確認できないけど。


学生の時に村上龍の小説を読むような気分で、普通のロックファンがちょっと背伸びしてジャズでも・・・と思って聴いてみたのがマイルスでした。最初はベスト盤、次に(何故か)「マイルス・イン・ベルリン」、3回目に買ったのがこの「ビッチェズ・ブリュー」でした。


最初の2枚がアコースティック時代だったので、当然、手触りは全く違いましたが、聴きにくいとは思いませんでした。最初聴いた時の感想は「ツェッペリンみたいだな」と思ったのを覚えてます。いま考えると全然ツェッペリンぽくはないのですが、当時はそれぐらいしか例える音楽を知らなかったんです。
これが3年後なら、「クリムゾンみたいだな」と思っただろうし、6年後なら「ザッパみたいだな」と思ったことでしょう。9年後なら「プライマル・スクリームの『エクスターミネーター』みたいだな」と思ったかも知れません。


わたしの経験からすると、ディスク1の①「ファラオズ・ダンス」を聴いた後は、こわ~い②をすっ飛ばして!ディスク2の①「スパニッシュ・キー」へ飛ぶ(笑)のがわかり易い聴き方です。タイトル曲すっ飛ばし攻撃!それほど②の演奏は怖いのです。慣れてからゆっくり聴いても遅くありません。


それから、いつも言うのですが、エレクトリック・マイルス、特にこのアルバムから「アガルタ」「パンゲア」までのマイルスの音楽は、耳で聴こうとしても意味わかりません。音の洪水を体全身を使って浴びるように感じて下さい。メロディよりも、何重にも折り重なったリズムのうねりを感じる方がより重要です。アフリカ人になったつもりで聴いてちょ。


こいつが新品で1,420円とはタダみたいなもんだ!

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こいつはより捉えどころがない。環境音楽ぽく聴いて下さい。ジャケ最高!

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こいつもクール!楽器はアコースティックだけどリズムがエレクトリックなの。

この記事へのコメント

2006年12月05日 01:23
『ビチェズ・ブリュー』は、僕には少し難解でしたが、『69』は最高でした。
村上龍の最高傑作だと思います。
って、村上龍全作読んだわけではないのですが。。
jerry
2006年12月05日 02:34
マイルス、全ロックファン必聴!のアルバムは、フィルモアの70年3月7日のライブ盤!です。マジ切れています!凄すぎです!

この日、なんとニール・ヤング & クレイジー・ホース の前座なんですが、こちらも最近公式に出たばっか。さすがのニールも、チビったと思いますよ~。
ぷくちゃん
2006年12月06日 06:24
このアルバム、昔はよくわからないのに「いいよ、これ」と嘯いていました。でも難しい事考えないでただ流しているだけで何となく体が動いてきます。(貧乏ゆすり)

>音の洪水を体全身を使って浴びるように感じて下さい。メロディよりも、何重にも折り重なったリズムのうねりを感じる方がより重要です。

はい、そうします。一番解説しづらいアルバムかもしれません。「In a silent・・・」はウェザーリポートのメンバーがこれは「マイルスの作品ではなく俺のだ!」と言っているのをどこかで読みました。でもマイルスの作品になっているところが凄い!

追記:一枚前の個人的推薦盤。聞きたいような迷うような・・・
starfish
2006年12月06日 09:49
わおっ!電気マイルスだ!
このあたりのアルバムは、正統派ジャズ・ファンはNGでますが、ロックやソウル好きな人には大丈夫だと思うんですが。
しかし、1420円!安っ!「マイルスを買え!」ですね~
2006年12月07日 00:14
最初にディスク2から聴いた方がいいのかなとは自分も思ってました。やっぱり「スパニッシュ・キー」はロックファンでも受け入れやすそうなカッコ良さですからね。エレキ・マイルスでいちばん好きな曲です!
2006年12月07日 01:01
>名盤!さん

村上龍は初期の頃が良いですね。長編ですが「コインロッカー・ベイビーズ」もカッチョよかったです。最近のTVに出てる彼をみると??最近の作品は全く読んでないので何とも言えないですけどね。
2006年12月07日 01:07
>jerryさん

>フィルモアの70年3月7日のライブ盤

「Live at the Fillmore East, March 7, 1970: It's About That Time 」ですね(長い)。

これまだ聴いてないんですよ。生前のオリジナルを全部制覇してから・・・なんて思ってましたが、いつまでたっても聴けそうにないので聴いてみます!(でも1969マイルスは買った)

この時はまだショーターがいるんですよね。ニールやスティーブ・ミラーの前座をやるマイルスの心中穏やかでなかったでしょうね!怖い!
2006年12月07日 01:11
>ぷくちゃん

>よくわからないのに「いいよ、これ」と嘯いていました

音楽を聴いていくことって、これの積み重ねですよね。よくわからないのを我慢して繰り返し聴いていくうちに、だんだんわかってきたり、ある日、突然開眼したり。

シザー・シスターズ、ぷくさん、ゲイっぽいの
好きかと思ってました。「ベニスに死す」とか。
2006年12月07日 01:14
>starfishさん

安いですよねー最近のCD。おまけに音もいいし。わたしコレ、CDでしたが4,000円で買いましたもん。昔の2枚組CDのケース分厚いし・・・。
2006年12月07日 01:16
>耳イヌさん

「スパニッシュ・キー」はジョン・マクラフリンのギターまメチャかっこいいですからね!
中山康樹じゃないですが、「♪じゃーんじゃーんじゃっじゃじゃーん」ていうキメのフレーズが最高です!
jerry
2006年12月07日 02:38
何やってたんだ!俺。っておもいますよ、きっと。最高の一言です。

マイルス=ジミヘンみたいです。バック、怒っています!『傷だらけの栄光』『WELD』のクレイジー・ホースが好きな人は、年内に買ってください!絶対損しません。

最近まで、ニール・ヤングの方が、前座だと思っていましたから・・・
ぷくちゃん
2006年12月07日 19:32
>ぷくさん、ゲイっぽいの好きかと思ってました。「ベニスに死す」とか。

うきゃー!そんなことはないですよ。(←しどろもどろ)「ベニスに死す」は好きですが、ヴィレッジ・ピープルは今一つ好きになれませんし(意味不明)

さてマイルス。ついに紙ジャケ買い始めてしまいました。ブログ始めなければ洋楽のCD買うなんて事なかったでしょう・・・
2006年12月08日 23:18
>jerryさん

了解しました。年内にゲットすべく努力します!
2006年12月08日 23:26
>ぷくちゃん

>うきゃー!そんなことはないですよ

そうですか。てっきり筒井道隆くんも好きなのかと思ってました。(いぢめ攻撃)

マイルスの紙ジャケですか。なんか途中までプラケース入りで揃えてると、途中から紙ジャケが混じると気持ち悪いわたしです。

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