久々に聴いたらやっぱり凄かった、ガンズのファースト。

今夜のBGM・・・GUNS N’ ROSES / APPETITE FOR DESTRUCTION
80年代までのハード・ロックから90年代のグランジ/オルタナティヴへの移行期に華々しく咲いて散った時代のあだ花、ガンズ・アンド・ローゼズ。
このデビュー・アルバムが出たのが1987年、わたし高校1年生、音楽バカ真っ只中!もうあまりにも青春時代とシンクロし過ぎて語るのもコッ恥ずかしいんですが、ええ、もちろんバンドでコピーしましたよ。バンダナ巻いてサングラスかけてステージに上りましたが何か文句でも?ええ、周りはボウイとブルーハーツとプリンセス・プリンセスのコピーバンドばかりでしたよ。若気の至りですが心意気だけはロケンローラーでした、わかってください(泣)。
しかしこのアルバムを初めて聴いた時はぶっ飛びました。特に1曲目・・・・
「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル風呂」!
それまで人気があったバンドがボン・ジョヴィにモトリー・クルーにラット(笑)でしたからね。彼らに比べるとサウンドがパンキッシュで、圧倒的にストリートな感覚が新しかった。メンバーもあんまりスター然としてなくて、そのヘンにいる悪い兄ちゃんみたいで。
アクセル・ローズのヴォーカルのことがよく取りざたされますが、意外とサウンドの鍵を握るのはパンク・マニアだったベーシストのダフ・マッケイガンだったのではないかと睨んでいます。少なくともこのアルバムに関しては。
試しに今聴いみてもやっぱり曲の出来がすんばらしいです。捨て曲なし。散漫だった2枚同時発売のセカンド・アルバム「ユーズ・ユア・イリュージョン」のことを考えると奇跡のようです。(あれはあれで、またそれなりの楽しみ方があるのですが、それは次の機会に)
名曲がずらりと並んでいますが、その中でも特に重要な曲をポイント、ポイントに配置して飽きさせないのがこのアルバムの凄いところ。
まずは①「ジャングル風呂」②「イッツ・ソー・イージー」③「ナイトレイン」と冒頭の3曲でたたみかけ、ロック・キッズのハートをがっちりキャッチ。
まるでライブでの盛り上がりを計算して書いたかのような⑥「パラダイス・シティ」、乱暴な言い方をすればこの1曲だけでガンズというバンドの魅力の70%ぐらい伝わるのではないか・・・というぐらい、ガンズのいろんな要素が詰まったスケールのでかい曲です。
レコードでいえばB面はさらにエグイ。⑧「シンク・アバウト・ユー」のようなメジャーとマイナーの間を行ったり来たりする不安定なメロディがこの頃のガンズの特徴で、こういう曲はやっぱりアクセルでないと歌えない。⑨「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」はスラッシュ君の一世一代の名ギター・ソロが聴き物。彼、このソロで全才能の半分くらい使い果たしたのではないだろうか?
ハイテンポな⑩⑪と続いて、実は一番凄いのがラストの⑫「ロケット・クイーン」。この曲が「パラダイス・シティ」にもひけをとらない、いやそれ以上にスケールのでかい名曲だ。改めて聴くとグルーヴが凄いなあ。残念ながらさっき名前を挙げたバンドたちとはロック・バンドとしてのスケールがひとまわりもふたまわりも違う。
ガンズってよく下手って言われますが、今思うと我ながらコピーやってたのが恐ろしい。こんなウネリなんか出せんよ普通。セカンドアルバムで上手いドラマーに代わったら、このグルーヴなくなったもん。ストーンズだって、ダリル・ジョーンズよりビル・ワイマンがいた頃の方がグルーヴあったしね。ロックンロールって不思議。
というわけで恥ずかしがりながら聴き始めたら最後にはやっぱり興奮していたという、そういう青春時代に聴きまくった凄いアルバムのお話でした。
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ちなみにヴォーカルのアクセルが一番好きなアルバムはクイーンの「クイーンⅡ」。
ガンズにはB’zの稲葉(ファッションのみ)などフォロワー多し。
この記事へのコメント
「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル風呂」!
想像したら最高ですね。この人等、TVでよく見たコレとスィート・チャイルドくらいしか知りませんがパンクな演奏カッコよかったっすね。しかしおもろい!飲み会ネタにします!
私、これアナログです。ジャケもこれです。
このTシャツ聴いている奴いっぱいいましたよね。
ガンズ、93年の東京ドームで観ました。イジーのソロも同じ年に観ました。今のガンズにはさほど興味はありません。チケット高すぎです。
スラッシュとダフがいないと駄目でしょう。
イジーは、交渉中らしいですね。
ロックは上手い下手じゃないですもんね~。
単独来日決定したけれど、いまのメンツは.....。
当時のメンバーで言えば、ディジー・リードしかおらんし。
1stはipod nanoへ入れて聴いてるけれど
「ユーズ・ユア・イリュージョン」。
賛否両論分かれると思うけど「ノーヴェンヴァー・レイン」は名曲だと思いますワ。
PV、スラッシュのソロ。カッチョ、イイ~。
以前自分もこのアルバム聴いてみた時にいろいろとご指導いただきありがとうございました。
あの時のカナさんもこのアルバムは絶賛でしたね。
自分も聴いてみてよかったと思いました。
(他のアルバム聴いてませんけど・・)
「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル風呂!」
・・・使わせていただこう。(笑)
あとタカタカさんの「ノーヴェンヴァー・レイン」は名曲だ、に同意です。
良く聴いてましたよ。
最初、エアロの新譜かと思って
聴いていました・・・。(汗)
大恥です。
ノーヴェンヴァー・レイン・・・。
この曲が一番好きでしたね、当時!!
>③「ナイトレイン」
>⑥「パラダイス・シティ」
この2曲が今でも耳にこびりついていますよ。
こんばんは!
そういえば「ジャングル風呂」って最近あまり見ないですね(笑)。若い世代には通用しないかも知れないので飲み会ネタで使う時は気をつけて下さいね。
イジーのジュ・ジュ・ハウンズはかっこよかったですね。スラッシュのスネイクピット(でしたっけ?)は未聴です。同じく今のガンズには興味ありません。多分オリジナル・メンバーが揃っても行かないでしょう。すっごい復活アルバムでも作れば別ですどね。
>当時のメンバーで言えば、ディジー・リードしかおらんし。
そうなんですか(笑)。また地味なところが残ってますね。
「ユーズ・ユア~」は曲単位では「う~ん、惜しい!」という曲が多いですね。アルバム1枚組全12曲にしたらなかなかの名作になったのではないかと思います。ていうか当時から自分でそうやって編集したカセットテープを愛聴してました(笑)。
毎度です。「ノーヴェンバー・レイン」支持率高いですね。今でもこの曲はたまにFMラジオで流れたりします。自分、「ユーズ・ユア・イリュージョン」を自分で12曲に編集したカセットテープを愛聴してましたが、この曲入れてなかった・・・。
>最初、エアロの新譜かと思って
聴いていました・・・。(汗)
納得の間違いですね(笑)。エアロも当時、華々しく復活しましたからね。RUN DMCの「ウォーク・ティス・ウェイ」懐かしいです。
そういえばガンズにはエアロにあるファンクの要素が希薄だったですね。
「ナイトレイン」アルバムの中では地味な曲なんですが、こういう地味な曲までカッコイイんですよね、このアルバムは。
「パラダイス・シティ」は曲だけでなくプロモの映像が一緒に甦ります。ライブで大観衆がモッシュしている姿が圧巻でした。
なんか小洒落た音楽ファンからは「ガンズ(笑)」みたいな言い方されたりもしますけどこのアルバム、文句なしにかっこいいですよね。
引っ張り出すまでは抵抗あるけどいざ聞き始めるとアドレナリンの分泌量は恐ろしく高いアルバムですよね。
さっそく記事に影響されて(ちょっと照れながら)聴いてますよー。やっぱかっこいい!
ヨーさんおひさです!
今さらガンズなんてねー、と照れながら、聴き始めるとやっぱり燃えるという。何なんでしょうね、このテンションの高さは。最近のバンドにはいないですよね。