ハービー・ハンコックの新作聴いてみた。

今夜のBGM・・・ HERBIE HANCOCK / RIVER:THE JONI LETTERS
先回がザヴィヌルなので・・・というわけではないですが、今日はハービー・ハンコックをとりあげます。たまたま、ハービーのニューアルバムを聴く機会があったのです。
さて、すでに伝説的な仕事をいくつも残しているジャズ・ジャイアントにも関わらず、いまいちカリスマ度が低い(気がする)ハービー・ハンコックです。
当然、まだ現役バリバリということもあるし、レジェンドの仲間入りをするのは早い気がするというのもありますが、器用過ぎるために色んなことに手を染めすぎて、結局何がやりたいのかよくわからん・・・というマイナスイメージで損してるところは大いにあると思います。
このニューアルバムは、ハービーのアコースティック・ジャズ作品としては9年ぶりとなる作品で、同志であり盟友でもあるジョニ・ミッチェルの作品を取り上げた、いわばトリビュート作品になってます。(もちろんジョニは元気です。)
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ジョニ本人もヴォーカルで参加している他、ノラ・ジョーンズやコリーヌ・ベイリー・レイ、ティナ・ターナーといった錚々たるメンバーをゲストヴォーカルで起用してます。まさに、ハービーが勝負に出た・・・勝負に出たというのはセールス面で、いざ売らんかな、との意気込みが感じられる・・・テーマであり、人選であります。
どことなく近年のサンタナに近い商魂が感じられます。あっ、サンタナの場合は本人はあくまでナチュラル(天然)なので、企画した人間(レコード会社)のしたたかさをいうのをビンビン感じましたが、ハービーのような器用で賢い人の場合は本人の意向というか、そろそろ売れるアルバムでも作っちゃろかという・・・、ゴホッ、ゴホッ、べ、別に批判してるわけではありません。もちろん、クオリティの高い音楽がヒットするというのは正しい図式であり大歓迎です。
てなわけで、クオリティは確かに高いのですが、個人的には今ひとつのめり込めないでいます。まあ、ハービーはすでに素晴らしい作品をたくさん残しているし、特にわたしにとってはこのアルバムにさんざんお世話になっているから、ハンコック先生には一生頭はあがらないのです。
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これこれ。
尻がムズムズするビヨビヨ・サウンドが快感なスーパー・どファンクジャズ・アルバム。
これがたまらんのです。
あと、マイルス・バンド時代の作品はどれも素晴らしいですが、これなんかよくハービーのピアノ聴いて泣いてます。
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ソロ名義のアコースティック作品では、これがオススメ。
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かつて、わたしが女の子にプレゼントしたことがあるいわくつきの作品です。あの子は今、どこで何をしてるんだろうか・・・。
この記事へのコメント
そーゆー音楽が好きな子だったんですよ~。そのアルバムはクールにロマンティックで、ジャケも素敵じゃないすか。ちょっとした思い出です。
サンプル盤の香りがします。(爆)ハンコックは最近聴いていないのでチェックしてみます。
>サンプル盤の香りがします。(爆)
さ、さすがマスター、お見通しですな(汗)。
正直、買うほどの魅力は感じませんでした。