追悼:ゲイリー・シャイダー。Pファンクを支えた偉大なオムツ男。

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今夜のBGM・・・FUNKADELIC / HARDCORE JOLLIES

Pファンク軍団の主要メンバーの中でも長年にわたってジョージ・クリントンの傍でサポートを続け、Pファンクの屋台骨を支えた偉大なるギタリスト/ヴォーカリスト、ゲイリー・シャイダーが亡くなりました。まだ56歳、若い。


エディ・ヘイゼルに続くセカンド・ギタリストとして1972年にファンカデリックに加入して以降、ファンカのほとんどの作品に参加しています。1975年にはスーパールーキー、マイケル・ハンプトンが加入。エディが体調を崩したこともあり、この「ハードコア・ジョリーズ」では全編に渡ってマイケルとゲイリーが2大看板としてギターを弾き倒してます。


⑥「コズミック・スロップ」のライヴではマイケル、ゲイリーが交互にソロをとり、最後は2人のフレーズが混ざったところにバーニー・ウォーレルのシンセが被さってグッチャリンコ。快感です。


しかしなんといっても一番の聴き所はタイトル曲④「ハードコア・ジョリーズ」。このソロはゲイリーではなくマイケルだと思うのですが、やはり何度聴いてもとてつもなくカッコいいのでこれをアップしないわけにはいくまい。火の出るようなギター・ソロとはこういうのを言うのです。



このように、ファンカにはエディ・ヘイゼル、マイケル・ハンプトンという鬼のような奴らがいたので、ギタリストとしては常に2番手の存在だったゲイリーですが、70年代後半になるとヴォーカル仕事が増えてきます。作曲者としてもクレジットされることが多くなり、パーラメントの「バップ・ガン」など重要曲にも名を連ねてます。


そんな中でもやはり一番輝いているのがファンカの名作「ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ」のタイトル曲でのリード・ヴォーカル。本当はこのアルバムを追悼作品にしたかったんですが、すでに数年前に取り上げてしまっていたので。その記事はコチラ。フワフワの羽とオムツ姿でシャウトするゲイリーの姿がまぶしすぎるぜ!




Pファンク軍団の参謀、スター・チャイルド、ゲイリー・シャイダー、ご冥福をお祈りします。




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この記事へのコメント

yoiko
2010年06月19日 23:21
あ、まだ56歳だったの!?
72年ってことは若くして加入したんだね。
とにもかくにも、オムツのイメージしかないー。
ちょっとここ読んで勉強した…。Pファンク巡りも
上澄み以前で止まっちゃったなあ(笑)合掌。
2010年06月20日 06:48
1953年生まれってことは当時18,9歳かな。ジョージ・クリントンよりも13歳ぐらい年下。パーラメント/ファンカの初期メンバーはクリントンの経営してた床屋に来てた仲間らしいけど、ゲイリー・シャイダーも昔からこの床屋に来てて知り合いだったらしいよ(笑)。

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