イギリス発、オーセンティックなスカ・バンド。「ザ・ビート」

今夜のBGM・・・ THE BEAT / I JUST CAN’T STOP IT
誰が呼んだが知らないが、スカ四天王といえばスペシャルズ、マッドネス、セレクター、そしてザ・ビート。
面白いことに、メンバーの黒人比率が高くなるほど音も黒っぽくなっていく・・・というのは以前このブログにも書いたことがあるのだけれど・・・ちなみにマッドネスは全員白人、スペシャルズは7人中2人、セレクターは7人中3人が黒人メンバー。
そして最も黒人比率が高い、メンバー6人中3人が黒人というザ・ビートは、ネオ・スカ・ムーヴメントの嵐が吹き荒れた1980年前後のイギリスの中でも一番ジャマイカのオーセンティックなスカに近い手触りの音を出していました。その分音のパンク度は低いのだけれど、俺たちが一番ホンモノだぜ、という気概こそがパンク精神なのだ。
その白黒メンバーが交互に並んだ様子をデザイン化したファースト・アルバムのジャケットがとにかくカッコイイ。オリジナル発売時は赤の部分がシルバーになってて、そちらの方がさらにカッコイイのだけど。
さらに、このザ・ビートというバンド名、アメリカにも同じ名前のバンドがいたので、区別するために後にレコード会社によってイングリッシュ・ビートと改名されてしまいました。× JAPANみたいなもんか。
しかし、イングリッシュ・ビートなんてカッコつかないし、粋じゃないよね~。このバンドはスタイリッシュさやカッコよさが命なのに、断固シンプルなTHE BEAT表記に戻すべき!
ついでに、アメリカのザ・ビートはリーダーの名前をくっつけて、ポール・コリンズ・ビートと改名しました。こちらのザ・ビートはスカじゃなくてシンプルなパワー・ポップ寄りのロック・バンドだけど、こちらも実にカッコよい!
ザ・ビートと付くバンドにハズレはないよね。例えばザ・ビートルズとか(爆)。
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この記事へのコメント
他の3つは知ってたのに、そこまで行きついてなんでこの人たちだけ知らなかったんだろうか(笑)
ザ・ビートとつくバンド、私が思いついたのは「ザ・ビートニクス」かなぁ。
鈴木慶一さんと高橋幸宏さんのやつ。
今年の「World Happiness」という野外イベントで友人が観たそうで、すごく良かったと言っていました。
あ、でもバンドじゃなくてユニットっぽい感じかも…。
そういえばニルヴァーナというバンドも英・米にありますが、あれは別にイングリッシュ・ニルヴァーナとか言わないですね。米の方が圧倒的に有名だからか・・・。英のニルヴァーナも好みなんですが。
鈴木慶一さんといえば、ムーンライダーズが無期限活動中止宣言をしましたね。
スカ四天王・・・スカという遠いカリブ海で生まれた音楽に、四天王という仏教的表現をくっつけてしまう所になんともいえない可笑しさを感じてしまう言葉です。
というか日本人て何でも四天王にしたがりますよね。モノマネ四天王とか、ラーメン四天王とか。
本来の四天王は、持国天、増長天、広目天、多聞天!