ヘヴィなのにどこか格調高い、ブラック・サバスの最高傑作。

今夜のBGM・・・ BLACK SABBATH / MASTER OF REALITY
大学時代、ブラック・サバスのコピー・デュオを遊びでやっていた(爆)。
自分がギターで、ベースは同級生のクロちゃん。バンドじゃなくてデュオってとこが情けない(笑)。クロちゃんはメタルが好きで、ディープ・パープルやレインボーも好き。自分はその頃、ニルヴァーナやサウンドガーデンなどのいわゆるグランジ・ロックにハマっていた。で、何かバンドやろうぜ、となった時に、2人の妥協点を探したところ、ブラック・サバスに落ち着いたというわけ。
でもサバスってチューニングを下げて演奏しているから、いくら耳コピしてもレコードと同じような音にならないんだよね。
結局、人前で演奏することもなく、バンドに発展することもなく、数曲をコピーしたのみでそのコピー・デュオはひっそりと解散したのであった。
1990年前後に吹き荒れたシアトル・グランジ・ロックの嵐。そのシアトル勢がお手本にしたといわれているのが、ブラック・サバスのアルバムの中でも一番重厚なこの3rd「マスター・オブ・リアリティ」。不気味な咳払いの音からはじまる1曲目「スィート・リーフ」から、中毒性のあるヘヴィな名リフが満載。
しかし、ただヘヴィに押しまくるだけではないのがこのアルバム。曲間に挟まれたアコギの小品が実に美しく、英国的な知性を醸し出す。フルートの音色が印象的な⑦「ソリチュード」なんてまさに『英国ロックの深い森』的な世界である。
おそらくシアトル・グランジの連中は、ヘヴィなリフもさることながら、こういったアメリカン・ロックにはない暗くて深遠でどこか格調高い世界に惹かれていたんではないかな。カート・コバーンがデヴィッド・ボウイをカヴァーしたように。ニルヴァーナもサウンドガーデンも暗いもんな~。
ラモーンズのファッションと精神性で、英国ロックの深いサウンドを奏でる。うちらコピー・デュオが目指したのもそれだったんだけど、見事撃沈しました(笑)。
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この記事へのコメント
「ファンクのリズムに、ポップなメロディをのせて、シンプルな構成(スリーピースとか)で踊れるロックンロールをやりたいなあ・・・」
「ラモーンズのファッションと精神性で、英国ロックの深いサウンドを奏でる」
どちらもカナさんが目指した形ですが、実現できれば僕は大ファンになっていると思います。(嫌味じゃないですよ)
cereさん、ありがとうございます。いつもコンセプト先行型で、実行力のないヘナチョコ野郎なのです(笑)。でも、そう言っていただけると嬉しいです。
それをお伝えしたかったのと、ブラック・サバスの3rdアルバムだったので。
グランジもそうですけどサバスが無かったら、スラッジコアやストーナーも確実になかったので、「ヘヴィ」な音楽関連のバンド全ての始祖ですね。
ブログは若気の至りが存分に出ているので、流し目で見てもらって、構いません。
まだまだ寒いので、ケガもそうですが体調にはお気をつけください。
お久しぶりです!ブログはじめられたのですね。リンク大歓迎です。こちらにも貼りますのでよろしければアドレスを教えてください。
FC2ブログです。ウェブリブログで最初始めてたんですが、使い勝手が悪く感じたので。
ブログ拝見しました。リンクも貼らせていただいたので、これからもよろしくです!