ビル・エヴァンス・トリオ「Moon Beams」

秋の夜長にビル・エヴァンス。昔のジャズのアルバム・ジャケットには白人女性のモデルを起用したものが結構多い。まあムサいオッサンをジャケにしてもセールス伸びないだろうという当時のレコード会社の配慮だろうが、個人的にはあまり好きではない。どんなにムサかろうが演奏しているオッサンの熱い雄姿をジャケットにしてもらった方が圧倒的に燃える。
しかしこのジャケットは特別だ。なんせ、モデルがのちにヴェルヴェット・アンダーグラウンドでロック界のミューズとなるニコなのだ。このジャケットのためだけにもロック・ファンはこのアルバムをゲットする価値がある。
前年に盟友である天才ベーシスト、スコット・ラファロを亡くし、ショックで演奏活動を停止していたエヴァンスが、新たにチャック・イスラエルズを迎え入れたトリオで心機一転。以前より音数が少ないスローテンポなバラード中心の演奏が瑞々しい好盤です。
https://youtu.be/4NTxWQfMSsA
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