ラリー・カールトン「夜の彷徨」 名演「ルーム335」はスティーリー・ダン「ペグ」の双子の弟。

今日の1枚はラリー・カールトン「夜の彷徨」、アナログレコードです。
この時代のフュージョンのアルバムはレコードで聴くとめっちゃ音がよい。
1曲目はカールトンの代名詞と言える名演「ルーム335」。
私は世界一掃除がはかどる音楽と呼んでいます(笑)。
https://youtu.be/KN6AV-NsGVA
曲自体はスティーリー・ダンの「ペグ」そっくりです。
それもそのはず、カールトンは「ペグ」のセッションに呼ばれてギターソロを弾きました。
結局そのテイクはボツになり、ジェイ・グレイドンのソロが使われたのですが、カールトンは「ペグ」がいたく気に入り、スティーリー・ダンの許可をとってイントロのリフを引用したのです。
ちなみに「ペグ」でドラムを叩いていたのはリック・マロッタ。
「ルーム335」でドラムを叩いているのはジェフ・ポーカロ。
そのジェフ・ポーカロもスティーリー・ダンのセッションではおなじみで、同じく「ペグ」のマロッタのドラムが凄く気に入り、いつもカーステレオの中で聴いていたそうです。
みんなどんだけ「ペグ」が好きなんだ!
https://youtu.be/MXupeS9hv70
なので「ルーム335」のポーカロのドラムはマロッタを意識していると思われますが、マロッタよりキレキレなのが笑える。
ポーカロを聴いてしまうと、マロッタのがややモッサリして聴こえる。
いやマロッタも凄いドラマーなのだけど。
ちなみにカールトンはスティーリー・ダンの「キッド・シャールメイン」でもギター・ソロを弾いていますが、こちらは見事に採用され、しかもロック・ギター・ソロ史上に燦然と輝く名演となっております。
https://youtu.be/jJ9Xk-VoGqo
それについては、むか~し書いた記事があるのでよろしけばご参照下さい。
https://kanaanakin.seesaa.net/article/200602article_11.html
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