第2回アルバムバトルに参加しました。ベン・フォールズ・ファイヴ「ベン・フォールズ・ファイヴ」

11月28日、大阪工業大学 知的財産学部の水野ゼミさんの主催で開催された第2回アルバムバトルに、第1回に引き続き、バトラーとして参加させていだだきました。

https://note.com/oitmizuno/n/n9242f56ca42f
今回は残念ながらチャンプにはなれなかったのですが(笑)、前回に続き発表した内容のテキストを載せておきます!
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はい、こんばんは!金村です。
前回に続いて参加させていただいてます。よろしくお願いします。
今回テーマが「トリオ」ということで、好きなバンドいっぱいいるんですけど、ジミ・ヘンのエクスペリエンスとか、クリームとか、ポリスとか。
そんな中で今回選んだのはこちら!
ベン・フォールズ・ファイヴのデビューアルバム「ベン・フォールズ・ファイヴ」です。
3人組なのになぜかベン・フォールズ・ファイヴ。
さっきあげたトリオのロックバンドって、だいたいがギター・ベース・ドラムのいわゆる「パワー・トリオ」なんだけど、このベン・フォールズ・ファイヴの特徴は、ギターレスなんです。
ピアノがメインのピアノ・ロック。ピアノ兼ヴォーカルのベン・フォールズが中心の、ベース、ドラムの3人組
このアルバムは1995年に出ました。
日本では阪神大震災と地下鉄サリン事件が起きた年です。
世間は世紀末ムードを漂っていました。
当時私は23歳で社会人2年目、バリバリのリアルタイムで聴いてました。
アメリカでは前年にニルヴァーナのカート・コバーンが死にましたが、まだパールジャム、サウンドガーデンといったグランジ・ロックは大人気。
イギリスではオアシスやブラーといったブリット・ポップが人気でした。
今では考えられないことですが、ギター・ロックが大盛況で、ヒットチャートを席巻していた時代です。
そんな時代に鮮烈なデビューを果たしたピアノ・ロックのバンドがベン・フォールズ・ファイヴなんです。
ピアノでロックする、なんか珍しい気もしますが、元をたどればロックン・ロールってピアノ中心の音楽だった。
1950年代はリトル・リチャード、ジェリー・リー・ルイス、ファッツ・ドミノ。みんなピアノを弾きながらロックンロールしていました。
ギターメインのロックンロールで人気があったのはチャック・ベリーぐらいで、そのチャックベリーや、アメリカのブルース・ギタリストから影響を受けたローリング・ストーンズとかのイギリス勢が出てきてから、ギターがロックバンドの花形になったので、せいぜい60年代になってから。
ピアノの方が歴史が古いんです。
70年代になって、イギリスではエルトン・ジョン、アメリカではビリージョエルという、ピアノでロックするスターが現れましたが、ロックの花形はギターという時代が90年代までずっと続きました。
そんな中、90年代の半ばになって彗星のように現れたのがベンフォールズファイヴでした。
彼らの音楽を一言で表すなら、ビリー・ジョエルのような人懐っこくて美しいメロディを、パンクのスピリットで演奏する、これにつきます。
歌メロはとても親しみやすくて、一緒に歌えるような覚えやすいいい曲ばっかりなんだけど、演奏は疾走感があって、ピアノは叩きまくるし、ガラスを叩き割る音が入ってたり、とにかくパンキッシュ。
はっきりいって全曲名曲なんですけど、まずは3曲目「Julianne」を聴いて下さい。
ぶっ飛びます!
https://youtu.be/CX7iUVSTNy4
そのパンキッシュなサウンドの肝になってるのが、意外にもベースだと思っています。
エフェクターをかけてブーストしたベースが、リードギターのように動き回って演奏をひっぱる。
ザ・フーのジョン・エントウィッスルに近いベースです。
このアルバム、実は日本でめちゃくちゃ売れた。
すごく流行って、ピアノロックの復権だ、これからはピアノロックの時代だ!
と個人的にはすごく盛り上がったんですけど、結局ピアノロックの時代はこなかった(笑)。
そのあとも何枚かアルバムを出したんですけど、このファーストの勢いは感じられず、解散してベン・フォールズがソロになったら普通のシンガーソングライターみたいになってしまったのは残念でした。
そんな、時代のあだ花的なアルバムですが、記録ではなく記憶に残る名バンドです。
ぜひ1度聴いてみて下さい!
https://youtu.be/rWB8vwr175I
https://youtu.be/BzrRjBRs-0k
https://youtu.be/Ch6G8ivm6i4
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