ギター・ポップ好きのバイブル、マシュー・スウィート「ガールフレンド」(※2007年の過去記事の再編集版)

ロック名盤大豊作の年、1991年発売。
いろいろ書こうと思っていたら、2007年にかなり気合の入ったレビューを書いていたのを発見。
すっかり忘れていた。
同じことを書くのもアレなので、その過去記事を加筆修正して再掲します。
これぞリミックス(笑)。
マシューといえば、胸に七つの傷をもつ男・・・じゃなくって、腕にラムちゃんの刺青をもつ男として有名です。
ラムちゃんだけでなく、日本のアニメ(というかサブカル全般)をこよなく愛するマシュー・スウィート。
わたしのように、アニメもマンガもロックも好きだ!という人間にとってはどれだけ心の支えになってくれたことか。
1991年に放ったこの会心の一撃、「ガールフレンド」。
わたしの持ってるCDは、寺沢武一の名作「コブラ」のピクチャー・レーベル仕様になってて嬉しい。

マシューは「コブラ」も大のお気に入りらしく、タイトル曲「ガールフレンド」のプロモ・クリップでもコブラが大活躍。
https://youtu.be/n12OBlcHx9E
こちらはラムちゃんが大活躍する「アイブ・ビーン・ウェイティング」のプロモ。
https://youtu.be/Qz7qj3MteS0
マシューのオタク魂はアニメだけにとどまらない。
この美しく印象的なジャケット、女優・チューズデイ・ウェルドの1957年に撮影された古いポートレートで、これもマシュー自身が保有していたもの。
古い映画女優のピンナップ・コレクターでもある彼が、いつか自分のアルバムのジャケットに使いたいと思っていたとっておきの1枚だったらしい。
アイドルオタクでもあるマシュー。
当時人気絶頂だった女優ウィノナ・ライダーに捧げたラブレター「ウィノナ」も名曲。
おいらも昔ウィノナ・ライダー好きだったなあ。
「ビートルジュース」の頃(←古っ)。
https://youtu.be/Ia_vVIgfvnk
この「ガールフレンド」が現在まで名盤として語られている所以は、素晴らしくいい曲が揃っているのも勿論あるが、2人のニューヨーク・パンク出身の名ギタリストの存在なしではありえない。
それがロバート・クワインとリチャード・ロイド。
ロバート・クワインは、リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズやルー・リードとの活動で名を馳せたベテラン。
タイトル曲「ガールフレンド」でのエキセントリックかつ歌心満点のプレイは最高です。
(残念ながら2004年に亡くなっています)
リチャード・ロイドはおなじみ元テレヴィジョンのギタリスト。
テレヴィジョンでは、トム・ヴァーレインとの2本のギターがチロチロ絡む冷たくエロティックなプレイがなんとも印象的でしたが、ここではテレヴィジョンよりも温かみのあるふくよかな演奏を①②などで聴かせてくれます。
曲ごとに2人の名手のリードを使い分けるというこの贅沢さ!
そして意外にもマシュー自身のザクザクいうリズム・ギターがサウンドの肝を握っている。
サウンド的にはニール・ヤングとジョン・レノンの影響大。
マシューのザクザク・ギターがより聴けるという点では、恐竜ジャケが可愛い次作「オルタード・ビースト」や、

次々作の「100%ファン」も必聴!

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