1971年のブルース・クリエイション。

617vwD4Xf0L._AC_.jpg

私が若い頃、聴きたくても聴けなかったアルバムが、今ではサブスクで気軽に聴ける。

ありがたいことだ。

このブルース・クリエイションの「悪魔と11人の子供達」もそうだ。

何しろ、80年代、90年代には、そんじょそこらに売ってなかったのだ。

中古レコードはウン万という値段だし、再発のCDさえプレミア価格で買えなかった。

中古レコード屋の店頭で見かけることも稀だったし。

聴く手段が全くなかったので、凄いんだろうなあという妄想だけが頭の中でどんどん膨らんでいった。

サブスクでようやく聴けたのがつい最近なので、さすがにちょっと冷静な脳みそで判断できたけど、

それでもやっぱり凄い竹田和夫のギター。

1971年発売なので私と同い年。

同時代の洋楽ブルース・ロックと比べて優れている!というわけでは決してない。

なにせ1971年の英米のブルース・ロック界といえば、

レッド・ツェッペリン、ブラック・サバス、フリー、マウンテン、グランド・ファンク・レイルロードと百花繚乱だった。

しかし、情報伝達のスピードが今とは比べ物にならないほどスローだった時代に、

日本でほぼタイムラグなしにここまで英米のブルース・ロックに肉薄するクオリティの演奏ができたことに驚愕。

耳コピでモノにしていったのだろう、

時にジミヘン、時にトニー・アイオミのような、

若き天才・竹田和夫のギター・センスが爆発する。

同じ1971年に、はっぴいえんどの「風街ろまん」が出ていることも忘れてはならない。

あくまで洋楽ロックのコピーとしての日本のロックと、日本語を乗せた日本独自のロック、

その2つの潮流の分岐点になったのが1971年という年なのかも知れない。

その後、前者は衰退の一途をたどり、

後者は国内で歌謡曲などと結びついてJ-POPと名を変え、ガラパゴス的な進化を遂げていく。

「原爆落とし」
https://youtu.be/9guK6KeZGak

「ミシシッピー・マウンテン・ブルース」
https://youtu.be/mR1XBHqfYnk




この記事へのコメント